7歳の頭脳かた考のロリ婆 -芹ーグ最多得点王は誰の手に-
↑サッカーする芹沢あさひ(人5分ボール5分)
逆転ー こと勝負において、甘美な響きを纏う不思議な語である。
スポーツにおける観客は各々対立した意思を以て動く珍しい集団であるが、本質はみな好転や一転攻勢の狂信者であり、似たり寄ったりの烏合の衆である。
選ばれるのは一握りの役者であり、それも彼ら彼女らの意思に寄り添うことはない。役者たちが信じるのは理想像か、勝利の狂信者か、それとも自己犠牲か。
ひとつ例を挙げるならーー
Ⅰ
芹沢あさひは病室にいた。木々は枯れ、稲穂の刈られた地にめがけ葉が欠ける。あさひは唯其れをじっと見つめる他なかった。
「サッカーがしたいのかい?」
「野球がしたいです」
お尻の方からの声だ。つくづく患者思いの医者である。気さくな入りに鑑みると、今日も今日とて大した話はないのだろう。ならと上体を起こし顔を見やると、老衰にて細った体躯が有る。いや、この老体を見やるに心配する立場にはいないだろうとも思う。
知人がどうとか、スポーツがどうだの、流行りのファッションでさえ心の飢えた子供舌には薄味だった。不謹慎な話、誰かがポックリ逝けばそれだけで趣が変わっただろう。それもこの激のついた爺さんの前には口が裂けるまで躊躇している。
「...そうそう野球といえば綱太サン、今期も大活躍だねー」
「この前サッカーに転向...って聞きましたよ。」
「いや、彼は内藤恒人だよ。野球の綱太とは多分人違いじゃないかな。そう彼はねー...」
...私はなんとなく覚えている。今でも担当医が時々口にするが、それよりも前に見たことがあるはずだった。
入院二日目。事務所や見舞の連絡が落ち着いた夜に、それは現れた。互いに面識があった故にただの激励と一見した、これがすぐさまに訂正を貰うこととなるわけだ。
「優勝カップと、最多得点賞を、各一名様にプレゼントします!」
「それサッカーすよ。まさか転向でもするっすか?」
「指摘して頂いて
光栄です」
覚えが効いたのは一言で終い、しかし覚悟だけは一丁前に確かであった。どうせ忘れてしまうなら、あの夜駆け出した綱太は嘘じゃなかったと思いたい。
嫉妬か渇望か、とにかく私は入院してからマスメディアというものを避けていた。携帯電話が手元にあればと思うが、生憎屋上からの位置エネルギーに耐えかねた。以来提案を放棄する形でずるずると禁欲を続けている。自分なりの自由研究とでもいうべきか。
中間結果として、暫く見ないうちにアイドル活動をほぼ全て忘れるに至った。
「内藤さんも忙しいね。地元のインタビューだと『カタール、たまに来ると気が引き締まりますね!』って言っちゃって。時差に慣れた風には見えないんだけどね笑」
「カタールって...ここからどれくらい遠いっすか?」
「えっ?うーん...時差が6時間だからだいたい10000kmくらいだね」
綱太はあの時確かに決意した。それならあさひはカタールからセリーグにリモート参加する決意である。それも選手として。
「決めました。カタール、行くっす!」
Ⅱ
「いいかお前ら!前も後ろも信じちゃうこと!離れると狂っちゃうからな!」
「「「「「「「「「「「「
イヤーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グワーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ペチペチペチペチペチペチペチペチペチ
」」」」」」」」」」」」
選手団の怒号が高々と夜更けを告げる。選手やサポーターの熱意は十分なようで、その熱気はまさに日の丸といった展覧である。監督も負けじと指示を出すが、対照的で勢いに欠けた。
我が国は世界的なポリティカルコレクトネスの大波に呑まれた結果、日本代表監督を7歳の少女へ変更。敢えて最年少かつ女性監督を起用することで「サムライブルー」もとい「ロリコンブルー」へと変貌を遂げた。
「(サッカーを)愛してるから入っちゃった...♡」
周知の事実だが、ロリコンはブルーではなくレッドである。出場選手の潔白を周知する一方で大量の綱太を選抜、同性愛者で固める旨にて現状を打破するに至った。
これも周知の話題ではあるが現在の日本代表はグループ2位の勝ち点3。総当たりの最終戦を残すのみである。この状況での総入れ替えに世界は驚愕したが
「後進国日本はやっとGlobal standard*1に追いつく意思を見せた。我々は新たな門出を賞賛しなくてはなりません。」
と、賛成多数により可決。ネイマール以外は誰も抗議の姿勢を見せなかった。
「このままノックアウトステージに行きたい...どうする?」
「相手コートにて、歓声を浴びてるところで貫いてください!」
曰くこの試合、辛勝になるという。というのもドイツ対日本や日本対コスタリカにて同様の状況が起こっており、それぞれ格上に勝利を収めている。であれば流れに乗ずるというのが作戦の本懐である。
唯一致命的な問題点を挙げるとすれば、その関係者を一人残らず日本に帰らせたくらいだろう。実は綱太が全員ロリコンで常時勃起しているこの現状に比べたら、些細な問題と言える。
「まずFW、右に綱太、それから左に綱太」
「「うっ!」」
「続いてMF、右から綱太、綱太、綱太、綱太、綱太、綱太、綱太!」
「「「「「「「うっ!」」」」」」」
「DFはミーティング通り、綱太と綱太で行く。」
「「うっ!」」
「GFはー...
「待って下さいっす!自分もいれてほしいっす!」
スタジアムの交通網に若い声が響く。が姿が見えない。聞けばこの女、自身を病欠扱いにしてW杯へリモート参加したいという。大学四年の選択授業みたいな言い訳ではあるが、母体は会場のペッパー君にて賄える。
これしかない。チームの皆が勃起しながらそう確信した。
「じゃあMFにセンター綱太抜いて芹沢!センターバックは綱太で行こう!」
「うっ!」「いくっす!」
「陣形はミーティング通り2・7・2・1・0で行く。絶対勝つぞ!!」
かくして、日本代表は12人でスペイン戦に臨む。日本のGlobal standardを世界に見せつけるために...!
そういえば今のポケモンってスペインモチーフらしいっすね。まだ遊んでないんすけど、スペイン発祥で日本にて盛んってことで男根ロデオマシーンがモデルのポケモンだけ予想しておきますね。
Ⅲ
ー同日 日本ー
私は考える葦にはなれなかった。
若くして財を成し、人徳も成した私に敵うものはなかった。生涯に行く当てもなくそこそこに営み、いずれ子を成し孫を成した。いつかはザナドゥ*2に行き着くものだとすら思えた
私は迷える子羊であった。
財や人徳はなんの道標にもならなかった。そんなものザナドゥには必要なかったのだ。なら、生きてやる。そうして千鳥足が堅牢な根を張るまで生き永らえてやった。
この歳になって、それは彗星の如く現出した。
欲望のままで、迷いがなく、私に心を開かない。が、惹きつける核心があった。あぁ、私は長らくこれになりたかったのだと肌で感じた。
結局私は饂飩屋の釜でしかなかったのだ。不満から目を背け、風体に逃げ、評定に逃げた。舵を失った牛車では到底ザナドゥには至らないのだ。
堅牢な根がなんだ。若気の至りが徘徊老人に代わっただけだ。逃げる理由まで世間体に任せて生きてきた証だった。今だって世間体に逃げて、医者なんかやってる。
否、不甲斐ないに脱走までされて、今の私は医者ですらなかった。それならば
「若い甲子園が好きだから」
二つの火蓋が切って落とされる。
Ⅳ
この試合が初監督にして大一番とは、ずっと心得ていた。でもこんなの生まれて初めてだよパパ...マジで負けちゃったらどうしよう...マジで負けちゃったらどうする?
「あいつら一人多いぞ!俺たちを不戦勝にしろ!」
「抜いてください!」
スペイン側の抗議も虚しくキックオフ。...オフ?
「日本の代表は弱いな!俺たちを見ろ。絶対負けないぞ!」
黄金の風がすうと来る、来るよパパ...。焦らずゆっくりと、ゆっくりとね。
綱太でいっぱい舐めてた玉もすうと掬われる。あれっ27210のフォーメーションってもしかして...ゴールキーパー不在?どうしよう...。
「ここは通さないっすよ!!」
否、我々は13人にて代表足りえる。芹沢が入ッチャッて7人になったMFを抜けるには相応のミスが起こり得る。これを前線に配置することで定期的にカウンターを回せるのだ。
思えばこんなに大きな助力は初めてだった。欧米諸国とグチュグチュに吸い付いちゃってる政府の要望にて選手団にポリティカルコレクトネスが適応されたわけだ。こんなチャンスなかったはずだった。
「おい女どけろ!」
「若い子嫌いだから」
掲示板の愚痴も全部大事にしまっとく。いつも日本と一緒だから。
「Japanese HENTAI!!」
「キモ...」
現地民の愚痴も全部大事にしまっとく。いつも日本と一緒だから。
「待って下さいっす!自分もいれてほしいっす!」
なんだか、温かった。それだけでいいと思えた。
「おっペッパー君やん!コーラ貰うで!」
「はいっす」
配膳しとるやん。あれだめやな。
スパァン!!
「は...
入゛っ゛た゛ぁ゛~゛(泣)」
「やられてしまいました。まさかこんなにとは思わなかったので」
前半2分、弾けた球を網が捕まえる。歴代W杯でも最速クラスの失点である。と同時に、まっとうな試合にならないことを暗に告げていた。
これは...スペイン戦のコスタリカみたいな試合になりそうです。仕方なく入れ知恵を仕込み、FWの綱太を綱太に換え再びキックオフ。の直後に試合が動く!
「抜いてください!」
綱太がスパイクを用いてボールの空気を抜いた。直ちに替えの球が運ばれるが、盲点。7人のMFがそれを許さない。
「「「「「「「抜いてください!」」」」」」」「抜くっす!」
日本はこの後無失点で前半を終えた。なおアディショナルタイムは43分追加されたが、湧き潰しを徹底したことでTOD*3を成立させた。
一方ネイマールは今だ転がり続けていた。なんか日本が敗退するまで抗議を続けるらしい。
Ⅴ
「いいかお前ら!こんな感じならもう...どうしよう...」
「ググっちゃう...!」
前半は見事な裁量にて失点を抑えたロリコンブルーだが、結果互分以上でなければグループ突破は非常に困難である。つまり後半は小細工を抜きに追いつく必要がある。
監督は今更にも相手選手の対策に追われている。戦術が煮詰まっていない辺り同様のカウンター戦法が妥当と思う。それならと提案の形を取る
「ゴールに全員集まります?絶対点取られないっすよ」
今まで鼻くそほじった手でキャプ翼読みながらリモート参加してきた自分だが、まさか全面的に採用されるとは思わなかった。確かに前半と変わってロスタイムは発生しないが、囲まれる状況から逆転の一手は遠い。が、今ある中では最善手であろうか。
「どうせ数を活かすなら...」
ハーフタイム後、日本代表は選手全員を前に上げ攻撃の意思を見せた。一方スペイン代表はスタメン等を惜しみなく使い、保守的な動きを見せる。
ラモスが球を蹴り味方チームを走らせる。
そして綱太はラモスを蹴り飛ばした!
本田圭佑「このファールの取り方上手いな~笑笑」
「今っす!走って!」
綱太が全員走り出す。勿論目標はボール以外の全てだ。
イヤーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グワーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ペチペチペチペチペチペチペチペチペチ
選手が構える前に近づき、全員に飛び蹴りをかます。倒れたところに関節技を仕掛けることで見事、審判がレッドカードを出すよりも早くスタメン全員を再起不能にした!!
「蛮人だったんですけど」
今回の裁定では一試合に5人までしか選手を交換できない。つまりここで全員倒してしまえばサッカーは5vs5のフットサルと化す。綱太はもれなく全員一発退場を食らうがそもそも12人で戦っている我々にはどうでもいい。最初の交代と併せ当初の予定は達成できると、そう思っていた。
「殺すぞ」
負傷したスペイン代表が全員立ち上がってきた。
Ⅵ
「やっべ逃げるっす!プランB!」
私が不甲斐ないからか、選手たちは自身の意見を以てゴール前に立て籠っている。一方のスペイン側はノックアウトステージに向けた練習が始まっている。5vs11では勝負にならないとも読んでいるのだろうか。
「殺すぞ」
特にラモス選手の興奮具合はこっちも感じちゃう。
後半40分、最早シュートすらやめてチーム内でパス回ししてるし、芹沢はアクエリ配ってるし、解説席の本田圭佑も放送事故や!とか喋ってるらしい。
人事を尽くして天命を待つとはあるが、起こらないときはは起こらないものである。それでもなお、信じるしかないのはギャラリーの宿命といえる。
いや、我々にはギャラリーがいた。相手がスペイン...いやパルデアなら行けると、そう確信した。
Ⅶ
「殺すぞッ、殺すぞッ、殺すぞッ...」
「lol.ラモスの執着力は最高だな!」
「ちょっとボール預かります」
「殺すぞ」
どさくさに紛れてボールを盗ったあさひに、ラモスが襲い掛かる!が日本だって一人じゃない。ラモスにまた襲い掛かる影があった。
「今回の目玉は逆転シーンなんでね」
綱太がグーパンチでラモスを今度こそ機能不全に追い込む!その隙にあさひは今試合初のパスを使う。
バトンを渡されたのは、監督だった。頭の固いロリババアの姿がコート中にあった。そしてババアが繋ぐバトンは、観客席へ向けられた。
「皆さん!新生日本代表にもう一度再起の祈りを!お願いします!」
「カタール方面からだ...」
老体に歓声がなびく。日本国民に残された術は、祈るのみだ。
沈黙が流れた。
聞いた話によるとあの本田圭佑ですら黙祷を捧げたらしい。
ババアが諦めて走り出す頃にはスペイン代表は全員陣形を整えていた。その上、スペインのエンリケ監督までもがユニフォームを拵えて聳えていた。
「うちの選手が世話になったな」
「これが日本のGlobal standardなんで。もしかして狂っちゃう...?」
「いい度胸だ。この1on1で勝利して、日本のサッカーに屈辱的な決勝点を入れてやる。」
ドガン!!ゴロゴロ.......
沈黙は突如破られる...!観客の注目を一点に背負う爆音がスタジアムに響く!!
「Fuckin'jap!!サッカーはお前らのスポーツじゃない!!!」
スタジアム中央からネイマールが此方へ真っ直ぐ転がってきた!
「まさか...最初からこれを狙って...!」
「ー激だね。」
ババアはネイマール選手にライドオン。曲芸にある玉転がしの態勢をとりゴールまで一直線に向かう!
「あのババアを止めろ!お前らならできるはずだ!」
スペイン選手は転がる物体を止めんと立ちはだかるが一転、サッカー界きっての天才肌であるネイマール選手のボールは誰一人奪えずついにはキーパーの股を抜いてシュートした。
スパァン!!
「は...
入゛っ゛た゛ぁ゛~゛(泣)」
感涙でボロボロの監督を全員で取り囲む。日本はドーハの喜劇を巻き起こしたのだ!
「殺す...ぞ?」
試合を再開するスペイン選手。しかし、そこにはありえない数の綱太がいた!
日本サポーターのさいきのいのりによって、退場となった綱太がHP半分、つまりイエローカードの状態で復活できたのだ。さらに日本代表にあったロリコンへのレッドもイエローカードまで緩和されたので、前日本代表も全員起用可能にしていた!急遽カタールへ舞い戻った長友、権田、宮田...名だたる選手が全員コートにいた!
「大丈夫?全員やることは解ってる?」
サッカーを愛する全世界の民が静かに頷く。もう、躊躇しない。我々はひとつだ。
「援軍...突撃ィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その後引き分けにてめでたく試合終了したが、コスタリカが絶好調すぎて全員ぶっ飛ばしたせいでグループ突破はならなかった。
あとネイマールはあの後一ヵ月転がって日本まで旅行したらしい。
次回もお願いします。
*1:我々の文化
*2:モンゴル帝国(元)のクビライ・カアンが、モンゴル高原南部に設けた夏の都、上都 (拼音: Shàngdū)。イギリスの詩人サミュエル・テイラー・コールリッジが『クーブラ・カーン(英語版)』で歓楽の都として歌いだして以来、幻想的な名前として使われるようになった。また、文献によっては、桃源郷と訳されることもある。
*3:今回のW杯ではアディショナルタイム中のロスタイムはビデオ判定にて延長するらしく、成立しない。
ウルトラマン怪文書にはなぜ序盤に「仮面被った拓哉」が登場するのか
ウルトラマンが拉致されて腹筋ボコボコにパンチ食らって胸のランプが点滅するとあと3分で力尽き果てる
その時のウルトラマンの苦しむ姿にドキドキするってヒーロー凌辱だぜ!
上述の文は有名な怪文書「ウルトラマン拉致」のさわりの部分である。但し動画は削除済であるため、複製ないしアレンジから引用している。
ネット上にはしばしば「怪文書」なるスラングが存在するが、公序良俗に反するものを加えればまず初めにこの作品が挙げられる。結末を先に話すと、ウルトラマンが30分ケツを掘られ、何もせず帰っただけである。こうしてみると歪な片鱗が伺えるだろうか。
謎は謎のままで良いとはよく言うが、これも例に漏れずネット上では好評、絶賛!などカルト的な評価を得ている。と、同時に多くの謎を植え付けたのも事実である。今回もその中の一つである。
仮面被った拓哉ゎ前見えねぇし息ゎ苦しいしウルトラマン最後の3分間ゎ30分以上にわたり
絶対負けるはずのないウルトラマンが倒れる
先ほどの怪文書のさわりには上の文が続く。一見何のひねりもないように見えるが、この一回を除き「拓哉」「仮面被った拓哉」が主語になることは一切ない。
仮に拓哉=ウルトラマンとした場合、拓哉は帰宅どころかシュワちゃんからパワーを吸収した挙句ウルトラマンの星に帰ってしまい家族会議まで開いている。一概に否定はできないが、この一文が更に話をややこしくしているのだ。
しかしこのココガラについてはほとんど言及されていない。おおよそ動画視聴中に帰ってしまったかあるいはパワーを吸収されたのだろう。この手の作品は考えること自体が悪である。
この稿では事前情報や推測をいくつかの説に分け、この飽くなき悪を懲らしめようと思う。必ずしも納得のいく解釈とはならないが、助力になれば幸いだ。
ウルトラマン/KBTITについての前提知識
ウルトラマンとは説明するまでもないが、地球の平和を守るために戦うM78星雲人である。不慮の事故で科学捜査隊ハヤタを死なせてしまい、自身の命を分け与え一心同体となったと設定にある。その後ハヤタはウルトラマンに変身できるようになる。初代ウルトラマンの時代設定は「1975年」「1993年」などはっきりしない。
KBTITに関してもこの稿の読者ならわかりきっているとは思うが、一般的な通り名はタクヤ。gym-kで「俊」の名を使いウリをする一番人気の男婦である。ネット上では「サーフ系ボディビルダー拓哉」を名乗り、ブログを定期的に更新するもネット評は賛否両論(否定の方がやや多い)。acseed社のゲイポルノに出演したことで一躍有名となった。KBTITという俗称は、とあるセクシー漫画家との類似点から揶揄されたものである。
至らぬ点もあるものの、今回はこれを前提条件として考察する。
- 「拓哉=ウルトラマン」は正しいのか
前述であげた通りでありまた、多くの視聴者が考え得る答とも思われる。宇宙空間を飛び回るウルトラマンが酸欠になったり、息をマスクで塞がれていると名言するなど、ウルトラマンにしては人間的な要素が多く不自然である。そもそもウルトラマンの男性器は確認されていないにも関わらず変性意識状態での射精を複数回成している。であればウルトラマンは人間的な比喩として捉えるべきである。
つまりは「ウルトラマンの仮面を被った拓哉」と仮定した考え方だ。全文を通して拓哉と関連が深いことからも、おそらくこれが一般的な回答だろう。
しかしまた、SFでなければ肯定し難いものも併せ持つ。実際に怪文書のウルトラマンは力尽きるまで怪物と対峙、戦闘後は帰還している。この段階においてもウルトラマンにはパワー吸収機能はなく、ターミネーターにも同様のことが言える。その他30分近く行動できる等ウルトラマンとも相反する能だが、それでいて超常的である。これを生身の人間にはできないだろう。
ここで注意することは、「ウルトラマン」という俗称は唯一人を指すものではないということ。原作に則ればウルトラの星に家族が複数おり、地球上では全て「ウルトラマン」と呼ばれる。ただしそれらは上述の初代ウルトラマンの性質や背景を踏襲している。基本的な制約は上述と何ら変わりない。補足として、外部からの影響(パワー供給)により地球での活動時間が伸びた事例もある...らしい。
であればエネルギーの与借と30分の行動保障をもつ「ウルトラマン」が存在し得るということだ。
仮にその能力者を「ウルトラマンタクヤ」と命名しよう。ウルトラマンタクヤは拓哉と一心同体の「ウルトラマン」であり、内外のエネルギー操作やそれによる滞在時間の延長が可能。また男性器(もしくはそれを模したもの)があり、エネルギーの射出機能を有する。他は一般的なウルトラマンの定石を充てる。
創造にあたる行為は幾らでも後付けが可能だが、必要最低限の情報を埋めるものであれば何でもよい。
いずれにせよ「ウルトラマン」は複数存在し得ること、「ウルトラマン」シリーズに拓哉が出演していないことから、拓哉はまた別の「ウルトラマン」と繋がったあるいは存在そのものといえる。
- 拓哉を別の誰かとした時の「ウルトラマン」
ここまでは仮定、空想の話である。これに科学が肉付けられてこそウルトラマン足りえる。先に補足として挙げた「外部からのパワーで復活できた状態」つまり固有能力のない場合を考える。
ウルトラマンには「ウルトラの父」「ウルトラの母」が存在する。とはいっても、血縁関係を持つ「ウルトラマン」はそう多くない。
この中で「ウルトラマンタロウ」は父と母両方に対し血縁関係がある。つまり「ウルトラマン」は有性生殖を行う。ということである。これは「ウルトラマン」という種族が性別・生殖機能を有するということでもあり、男性器にエネルギー射出機能が搭載されているともいえる。
対してサーフ系ボディビルダー拓哉のブログには、離婚からシングルマザーに育てられた経歴を語った文面があった*1。つまり血縁関係の片方が曖昧なのだ。その後素行不良となった彼は、「腐女子のお姉さん」たる人物と出会ったことが語られる。
勘が鋭ければ洞察がつくが、「ウルトラマン」の中には一人、母方のみの血縁関係をもつウルトラ兄弟がいる。「ウルトラセブン」である*2。彼の実母とウルトラの母は姉妹関係にあり、ウルトラの母がお姉さんである。此れが丁度解説した「腐女子のお姉さん」とリンクするわけだ。
ウルトラセブンとリンクした人間は"諸星 弾"と言われている。が、諸星弾が本名であるのに対し拓哉はネット上における男婦の名前である。一般に水商売で用いられる名前は特定回避のため本名を避ける習わしがあり、拓哉を偽名とすると、諸星弾とは両立し得る。
以上より私の結論としては、拓哉はウルトラセブンとして捉えるべきと考える。
出来上がった怪文書の 考察を見守る綱太さん。
このポエムが投稿され10年が経とうとしている今も、ネット上では謎多き怪文書として持て囃されており、今回紹介した仮説についても今だ憶測の域を出ない。一方で、掲示板には「ウルトラマン大好き」と名乗る相手方のコメントが報告されており、ただ筆者が朦朧としていただけの風俗体験談に過ぎないとの声もある。その通りです。しかし、古来より人間は呪術を通し、変性意識状態(俗にいう「儀式」)の先にこそ超常的な「悟り」があるとして自然崇拝を行ってきた。この考察で問題視したいのは変性意識状態をそれ相応として、理解の手順を端折ってないかということだ。数式が説得力を持つのはそれ相応を細分化して証明した先人の証であり、言語が意味を持つのはそれ相応を定義して共通認識を築き上げた我々の意思である。
こんな男婦の自分語りから私が得られるものは微々たる結果かもしれないが、一歩踏み出すことで得られる結果が、次の一歩であれば研究冥利に尽きる。
アオガラスへの進化の足掛かりになれば幸いである。
次回もお願いします。
*1:怪文書:虐待おばさん - 真夏の夜の淫夢Wiki (yjsnpi.nu)魚拓が安全かと思います。
短編集(没集)
↑スランプと多忙に咽ぶ芹沢あさひ(1分でかいた)
リューマ・ゴーは何処に
拝啓 リューマ・ゴー
冬を越え、暖かい季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。貴殿が文通を断ってから二季節が経ち、蓄えられた蕾が好評、絶賛!花を咲かせました。先人には便りの無いのはよい便りとの言葉もあります。きっと武家の身分もあり忙しなく過ごされてることでしょう。
さて、先日の文につきまして、先ず私の非礼をお詫びさせて頂きます。所詮東国の中流階級の身分でありながら、
・貴殿の身分を弁えず
・外交状況を鑑みず
・検閲の危険を孕みながら
貴殿への恋文についての非礼は重々承知の上ですが、お怒りでなければご返事を頂ければと思い改めてこの文を送ります。
じゃ前回の恋文コピペで貼り付けるんで、また目通してもろて
続きを読む敏腕プロデューサー島田 ~指示厨インポデブの受難~
↑10分かかったはづきさん
*1今から十数年ほど遡る。私が丁度就職難に見舞われていた頃の話だ。
私立の中高一貫校を卒業し、それなりの大学を出た私はすっかり自惚れていた。実家は郊外の一戸建てで一人っ子のいわゆるボンボンというやつだ。世間知らずの自覚はあったが、学生時代は勉学に精を出せば臆病な私でも乗り遅れることはなかった。
しかし蓋を開ければ不採用、不採用、不合格。大学合格を機に勉学もほどほどに遊び呆けていたのだから、ビジョンなんて到底見えてない。愛も金も無尽蔵頂いてぶくぶくと太った一般学生には、就職氷河期はこの上なくよう沁みたのだった。
季節は春先で、まだ冷えた空気に負けじと開花した桜が印象的だった。桜並木にごった返す暇人の様子を車窓が映す。私も例に漏れず暇人だ。「大学に行く」と実家を飛び出しては、田舎臭いキャンパスとは逆方向の電車に乗り顔も知らない地下アイドルに散財、授業そっちのけで借りもしないアパートを見て回るのがどうにも楽しい。
これがせいぜいバイパス沿いにでもあれば大目玉だろうが、電車が一本違うだけで辺りを見回せばビルと都市ガスと仕事服で賑わうこの駅前ときては、夜九時まで孤独を喫するわけである。
実家の門限は二十二時でそれ以降は飯にありつけない。小遣いは同級生のバイト代の何倍も貰うわけだからそこそこの外食はできるがやっぱり白米が恋しい。大盛の白米をキムチイカでスッチョムし、仕事帰りの父にありもしない研究成果を語る食卓が何よりも好きだった。
この食卓での私は「留年した四回生」を演じているが母には見透かされている風で、最近になってまたあの片田舎にまで赴いて教授の考古学を手伝うのである。この露骨なマメさが災いしてかライブハウスとはまた違う強烈な臭いを持ち帰る羽目になる。母は普段通り風呂の支度を先に済ませれば、私が二割増しで入念に体を洗うのみだ、とはいかない。汗と泥塗れのジャージを洗う母が扉越しに映るのを見やれば、自分の不甲斐なさが行く当てもない焦燥に変わり、やがて顔叩きの儀式になって現れる。いくら泣いても泣いてもオッパラディン、そんな日々が続いていた。
物思いから覚める頃には、とっくにライブまで終わっている。今まで取り囲んでいた群衆が物販の方へ流れようとも生憎聞き覚えのない連中だ。為すすべもなく手に持ったドリンクをかき込み、一人出口に向かいながら今日起こったはずの出来事を再確認する。大学に上がってからだろうか、心配事が増えるとこうした最中手と口と勝手に行動してしまうからほとほと迷惑である。とりあえず盗品はなさそうで財布を確認し差額分のレシートを探すついで、名刺を確認してみる。新たな三枚の内二枚はどうも紙質が安っぽい。メイド喫茶と思しき紙切れが一枚と、既視感を覚えるのはゲイビデオ会社からのスカウトだろうか。三枚目に差し掛かるところでネオンの光が見えた。
「先程の件、プロダクションの方に通してみたのですが...今から事務所へ顔を出して頂いても宜しいでしょうか?」
「(人が)違うだろ?」
不意に後ろの穴から声をかけられ、思わず高圧的な態度をとってしまう。振り返った先には小柄なスーツ姿の女のシルエット。今この場では輪をかけて珍しいが一旦外に出たが最後、人ごみに紛れていなくなるだろう。
「あ、え、人違いだと申し訳ないのですが、私こういうものでして...」
「ようし見るわ。喜ぶんやど?」
四枚目の名刺をひったくりその場で確認する。件のプロダクション名とロゴマークは、丁度流し見ていた三枚目のそれと同じものだった。紛れもない、"ヤツ"だ。
「お゜ぉ゜^~~(思い出してきた)」
懐かしむと同時に、今日の大枠が見えてきた。冷やかしも程ほどに行く当てもなくビル街を彷徨った私は、持て余した時間を会場へ運び入れた。それがここのメイド喫茶であった。
「自分、どこがええんや。言うてみ?」
「もっと言ってみな?すまんこって!here we go!」
暇を持て余した私の傲慢で中をモコモコにされた店員が裏へ回る。話を聞くにこのフニャチン野郎の指図がどうも気に食わなかったようでめでたく迷惑客リスト入り。サッカーでいうところのイエローカードだ。完全アウェーな会場で端寄せの刑を食らうも時間潰しにはなると踏み、くちゃくちゃとガムの音を立て口封じの一枚を隣に渡した。そして返ってきたのがこの名刺だった。
「何を理由に??」
「えっと、島田さん。先ほど就職先が見つからないと仰られてましたよね?」
「あ痛い!痛いもういい!もう!!もう!!もう!!」
急所を突かれいきなり泣き叫ぶ。これが自分から曝け出したものだからなおも自己嫌悪に陥り顔叩きの儀式を始める。叩く頬の違和感に気づいて初めて味のないガムの存在に気が付いたのか、咄嗟に噛む。噛む。ところが味はないものの落ち着きが湧いて出た。
「あの...アイドルに、興味はないですか?」
要するにこの女は私の将来に一石を投じるつもりなのだろうか。同じく端寄せを食らっていたところを鑑みるに、相手も大抵度を過ぎたセクハラじじいか迷惑客だ。生憎だがその手には慣れている。
「どこがええんや?言うてみ?」
「先ほどの島田さんの指摘から、情熱と観察眼を感じました。あなたなら、未来に輝くトップアイドルを育てられると、私は思います。」
例に漏れずデブ専ホモへの売り文句と踏んでいたが裏方と聞いてビックリ。昔からこの老け顔と体たらく中年男性には受けがいいものの、他はてんで駄目だったと思い出す。思い直せば面接担当は若いようなそうでもないような。いや、少なくとも私よりは若くみられるだろう。
無論この悪態が功を奏しない一番の理由であるが、それでもコンプレックスは拭えていないようで反動からだろうか、私はいつの間にか地下アイドルに執着していた。
会話中もぶつぶつとメモをとりながらつぶやく女。確かに迷惑客ではあるものの実害のないことは確認できた。
「欲しいて言え欲しいって!大きいの(大型新人)入れてやるからな~喜ぶんやど!!喜ぶんやど!!!!」
「キッツ」
人ごみに吸い込まれるように店を発ち、それはやがてビル街の一部に吸い込まれる。どうやら社長も私の若気の至りを実に気に入り、とんとん拍子で採用が決まった。が、それがあまりに目まぐるしく動いたものだから呑み込めず、漠然とした不安が付き纏う容貌で帰された。聞く話にはこのプロダクションはよくある慢性的な人員不足であり、一人でスカウトからオーディションまでこなすいわゆるワンオペというやつである。「ワンオペ=地獄でてんてこまいの忙しさ」とは聞くので、明日からは門限を守れそうにない。そして時計の針は11時と56分を指していた。なるほどキムチイカは暫くお預けということだ。今から外食にしても家族団らんがどうにも恋しい。喋りたい...。ましてこの時間だ、我儘が言えるほど顔は広くない。一縷の望みをかけて携帯電話をきゃぱっと開く。
「うーん最高!」
大学前で待ち合わせ、目的の店に入る頃にはもうオッパゲ丼*2のことで頭がいっぱいいっぱいであった。というのも現役の頃は「キムチイカ丼」か「イカキムチ丼」かで揉めに揉めたこともあって次第に手が遠くなっていた。そこを上手く折半したのが今口に運んでいるオッパゲ丼である。先ずはチーズ牛丼を頼んでおいていきなりニンニクが現れるものだから、違う注文が紛れ込んだと心配させておいて、実はこのトッピングが後に加わりトリプルプレイとなる伏線だ。デブの象徴たる牛肉とチーズの濃厚な絡み合いをニンニクが更にヒートアップさせるのだからこれがまた上手くできている。
「ご褒美やないんやぞ。わりかん。」
「フハッw(成長に)ヒクヒクしてる!」
この横に鎮座する狸の置物こそが件の教授である。学生の頃は無尽蔵に奢って貸しをツケまくっていたわけだが今はそうともいかない。といってもトッピングくらいは日ごろの感謝として通らないだろうか、如何せん真面目で優しい教師だからどうも歯がゆい。
「お賃金を、おまんこ(実家)に、入れていっぱい気持ちして。」
「違うだろ?もっと"大きいの"しゃぶらせたるわ。」
まるで名コンビのコメディアンの趣だがこれでも教師と教え子なのだから世の中信用ならない。ただ皮肉なことに、この人が世の中で一番信用できる。ならば一つ勝負に出る。
「我々のケツに入れたいだろう...here wo go?」
「??????????」
神妙な顔でハテナマークを浮かべる我らが教授。愛おしきかな、遅れてぼわっと湯気が出る。
「火ー噴くー...///」
「もっと(魅力)見えるようにしないと...喜ぶんやど?」
「ぅ...
「う゜ぅ゜^~~~~~~気持ちンゴ~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
こうして我らがアイドルダディー先生改め我馬 緩次郎先生は、癒し系☆1アイドル「辻野あかり」としてデビューすることとなった。
こっからいつものキモイ文章になります
「きしょい...」
「太すぎ!」
「そのまま首へし折れ」
「自分、アイドルやるっす!」
「くっっっっっさ...(冬優子)」
「顔をみたらもういけません。」
「どんな顔して教えているんだ?」
「この細い鯖缶野郎」
結果は惨惨たるものだった。どうも業界では指示厨のインポの噂が早くも広がり、先日のメイドモコモコ事件をきっかけに「メス犬に堕ちた彼」がネット上に出回っているとの話。となると頼みの綱太であったデブホモ中年にすらこれが大きく響いてしまう。怖いねぇ...。
これがただのオーディションなら問題ないが、事務所から5人選定しなければ辻野をF.C.O.H*3で優勝させることはできない。しかしあの有名アイドル「現様」も排出した一大イベントだ。これをみすみす逃す手はない。
「プロデューサーさん!ネットで見たんすけど"いんぽ"って何すか?」
「やば...やば...わかんないね(白坂小梅)」
芹沢あさひ、白坂小梅。私と辻野あかりにinしてくれたのはこの二人だけであった。こうしてみると、統一感がない。私に解らないだけで半分くらいは中年男性なんじゃないかとすら思えてくる。その落差が激しい、表と裏の顔が異なるほど私は嬉しい。
仕方ないので空いた枠は全部綱太にするか。
いよいよF.C.O.Hが始まる。ここまで火ー噴くーレッスンやおすぎになるレッスン、おちんちんを喋らせるレッスンにいっぱい気持ちした。勿論仕事でも有名雑誌"しゃぶりタイムズ"の表紙を飾った他、裕次郎やジャッキーチェンとのトークイベントもモコモコにできた。不足はない。誰もがそう思っていたが、トラブルは唐突に起こってこそトラブル足りえる。
辻野あかりが、ダディー先生が居なくなっていたのだ。
大学まで呼び戻すにはそれこそ電車一本でいいが、会場には遅れてinすることになる。もし審査員の逆鱗に触れたが最後、ご褒美はないんやぞ。だがそれすらも、辻野あかりが評価されないことに比べれば何百倍もいい。徐にあのスーツ女失礼、はづきさんへ声をかけようとしたところで物思いから覚める。私は既に考えるまでもなく改札を抜けていた。今ならまだ迷えるがそんな暇はとうにない。彼女たちは信頼できるしそれに最悪空き枠には綱太で補充すれば問題ない。電車に飛び込み、片田舎まで揺られる。
ちょっと待てと振り返るころには扉が閉まり、無慈悲にも電車は後ろの穴に進む。後ろって、どこや...?
快速電車は一つ駅を飛ばし、次に降りた。「ぷももえんぐ駅」と書かれた掲示板は廃れ、都心近くにありながらビルはもぬけの殻。さながら廃れた炭鉱町のような容貌を呈していた。ベンチにはちょうど、でっぷり太った中年が佇んでいる。
「イカ...キムチ...。」
物寂しげな様子のそれは間違いなく辻野あかりだ。てっきり痴漢にでも遭っているのかと聞けば、電車を乗り過ごしただけで心底安心した。が、心傷を見るにすぐには立ち直れそうにない。私は隣の席に腰掛け、共に43分間乳繰り合った。
予選の最終グループとはいえ、会場に二人して駆け込む頃には時間の猶予なんてほぼなかった。はづきさんがあかりに手早く衣装を全身に分布させると会場へ走り込む。しかしそこは騒然としていた。
「そうよオッパイ責めてもっとオッパイ!」
聞けばこのイベント、審査員長を務める現場監督が痴態を晒し、男共を勃起させては片っ端から失格にしているらしい。つまりこの最終グループが事実上の最終戦となる。全員が不可抗力から股座を押さえつける中、今こそレッスンの成果を見せんと喋り出すおちんちんの姿があった。
「サンダービデオに毎回のように出てるアンアンイヤンと喘ぎ声がオネエでうるさいオッサン知ってます?デブでめがねの...*4」
「そんなの雷ビデオに毎回のようにでる、アンアン女みたいな喘ぎ声あげるブス中年デブよりマシですよ*5」
「既出かもしれないけど、サンダービデオのほとんどに脇役で出てるオネエ丸出しでアンアンうるさいオッサンがいるけど、あれ萎えるよな
中年ビデオでは男らしい?喘ぎ声を期待したいものです(w*6」
愛が足りないのだろうかおちんちんは皆口を揃えて指示厨インポデブの島田の悪評を叩いていた。乗せられたのか、審査員ですら口々に島田へ暴言を吐いていた。
「職務怠慢」
「本番中にガム噛むな」
「ざまぁみろ租チン」
「島田はテクなしクソインポ」
思えばはづきさんに女を任せ、レッスンと称しアイドルと絡み合っていた経緯は否定できない。が、噛んでいるのはガムじゃなくて唾液を溜めるためだし嵐狂だと3Pでコブラ三木谷を掘る元気はあったしテクとかあるし
「もう放っといてほしいっす!おちんちんなんてないんすよ!」
芹沢あさひはタガの外れたように、目いっぱい泣きじゃくる。そういえば偏った仕事と過労によりクソ雑魚センチメンタルだったなと合点。超えられない性別の垣根に咽び泣く姿が、この場全員から無視される。もはやこの場はおちんちんでしか生体反応を確認できなくなっていた。そうなると涙も出ない。いじけて控えに戻るあさひを追うはづきさんですら、とうとう止める者はいなかった。
イヤーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グワーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ペチペチペチペチペチペチペチペチペチ
「やりました。まさかこんなに甘んじてるとは思わなかったんで。」
今回の目玉シーンと言わんばかりに審査員席から綱太が立ち上がる。この会場は綱太が50%を上回ったらしく、今更投票したところで意味を成さない。何を隠そう、私が予備の綱太を大量に持ち込んだせいである。自責の念に駆られ思わず顔叩きの儀式を始めてしまう。それが災いして、一瞬の隙に綱太に両の手を抑えられ畳上に磔にされてしまった。
「ぱらぱらり~📯」
重厚感のあるスクーターが綱太を轢き飛ばす。白坂小梅だ。それは直角に体躯を曲げブレーキをかけようとするが、背後から迫るもう一人の綱太にDDラリアットを食らい、悪タイプのあまりの通りの良さにひれ伏してしまう。思えばこの子は、なぜかおちんちんがついていた。
「しごいてるイチモツを抜いてください!」
違和感はなかったのかと言わんばかりに綱太がおちんちんをひったくる。するとどうだろうか、足、腰、胸と屈強な身体へとすり替わっていく小梅が映る。彼女もまた綱太になるのだ。がこの機に及んでなお私と辻野あかりに手を焼いていた。
「池!?行け~?行く~!!」
振り返ればか弱いアイドルでは屈強な男に逆らえないのをいいことに、大量の綱太が他参加者を食い荒らしていく。あかりもまたそれに囲まれていた。助けるでもなく相も変わらず痴女なりふり構わぬ乱れぶりの現様。小梅を失った今はもう誰一人として味方はいないのか。
「いるさ!ここに一人な!!」
突如現様の皮を食い破り、それは着ぐるみとして外された。現れたのは口髭を蓄えた細い筋肉質の男で、このデブホモまみれの会場では雰囲気を異にする。てっきり現様が性欲に中てられたと思わせておいて、この男が後に加わりトリプルプレイとなるための伏線だったのだ!
会場全員の目を奪った男の名はそう、かつての盟友「三木谷」だった。
三木谷は右腕のコックリングを構えると必殺の抜き技を放ち、私に精液をぶっかけた。我々は生きている以上、例え逆境でも立ち向かわなくてはいけない場面が、残念ながら人生に数度存在する。今回はその一つなのだと、ぶっかけられた数億の命を以て痛感させられた。
ところでAVとかで飲精プレイするときベロに乗っけて見せつけるあれなんやねん。命を愚弄してるんか?そういうプレイなんか?感謝して食えやクソアマがよ。
「ーふむ、”しゃぶりたい”か。」
「💎゜🐉゜⏱!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
もはや手段は厭わない。怒りに我を忘れたディアルガがときのほうこうを繰り出し、反動で綱太を吹っ飛ばしながらついにステージまで辿り着く。周知の話とは思うが、ここでおよそ十数年前からダイパリメイクの伏線が張られていたのは言うまでもない。あかりもこちらに駆け出すが、対照的で勢いに欠けた。それでも二人が選び取った運命なのだから、これは凄い。そしてここからが、「ガバ穴ダディー」の神髄に突入す。
「おちんちんを、おまんこに、inしてください?」
「here we go!」
ネコである辻野あかりのおちんちんをこのおまんこに収めてしまった...!綱太たちがこれをみすみす逃すはずないが盲点。島田のフニャチンはあまりに小さく、クリトリスそのものだった!短小包茎をおまんこで隠す英断はまさに性器の大発見、コロンブスの卵子である。
これではおちんちんが隠れてしまうと思慮した綱太たちは第二の策を打って出る。つまりこのバリウケ中年どもを引きはがせばよいと考えたのだ。綱太はでっぷり太った腹を掴み、ずるずると離していく。
「引く引くしてる...!?」
「音立ててしゃぶったらいかん。」
焦るあかりを押し黙らせる。相手は真っ向勝負の綱太軍団であり、ここで動転しては小梅の例に漏れず命がない。あかりは冷静に、気持ちよくておすぎになって時間を稼ぐ。それでもあかりの短小おちんちんが見え隠れする。死が目前に迫る中、コックリングを装着した三木谷が乱闘騒ぎに参戦し、窮地を脱した。この時点で既に三人のプレイに場面が変わっておりこれにはさすがの綱太も手をだせまい。
仕方なくネット配信してリベンジポルノを狙う綱太たちをよそ目にリーマンは互いに抱き合い、更に二人の世界に没入していく...!
「あ゛ぁイクイクイクイクイクイク!!!!イク曜日イク!!!!」
「ヴアッ(チ...)あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ウァァ!!オレモイッチャウゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウ!イィィイィィィイイイィイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その後はづきさんの献身によってステージに復帰した芹沢あさひは、消去法で優勝となった。
次回もお願いします。
*1:前提として、本稿はぷもも園「オッパゲ丼おじさん」を参考文献とし、一部引用させて頂く。所謂三次創作であるが、研究の一環としてご了承願いたい。
オッパゲ丼おじさん - ぷもも園 (hatenablog.com)
*2:チーズ牛丼特盛にニンニクトッピング
*3:Fantastic Comer Ochinchin Festival
*4:☆★☆ヌケるビデオ~オヤジ編~☆★☆ https://love.5ch.net/test/read.cgi/gay/1046824793/227
*5:☆★☆ヌケるビデオ~太目・中年・クマ系☆★☆ https://love.5ch.net/test/read.cgi/gay/1052500978/705
*6:☆★☆ヌケるビデオ~太目・中年・クマ系☆★☆ https://love.5ch.net/test/read.cgi/gay/1052500978/146
芹沢あさひとメカゴジラのプロレス小説@am3:00
↑ 2分で書いた芹沢あさひ
「晴れた日に傘なんて、お日様が可哀想じゃないっすか。」
ふと石突きを掲げるところで思い出す。しかしこの歳太陽の色も形も記憶にない。先一昨日寄越した清掃のおじちゃんの方がよっぽど具体的だ。古今東西口を噤んで頷くが、とうとう答はないだろう。
向き合おう。太陽と。しかしいくら見やれば問をぼかす。なるほどここに惹かれたのかと、やさしい朝日に一人合点。
朝日。あさひ。あさひ。なんと華美な響きか。同時にこの思惟の答が同一人物に焦点を合わせていく。
ただそれもとっくに終いだ。
あさひはあの日からもう
「メカあさひ」になったのだから。
~10年前~
コォォォォォォォッ...!コォォォォォォォッ..!コォォォォォォォッ...!コォォォォォォォッ..!ホォォォォォォォッ...!ムォォォォォォォッ..!
「delight!beast!omankoの中でeasy!easy!」
「気持ち以下?気持ち以上やろ?ほら
啼
け
、
も
っ
と
。
「くっっっっっっっさ...♡(冬優子)」
「中が気持ちいいモコモコ!」
「みかん」
「気持ちよくておすぎになる!!アー
ア”ゥッ!!アゥッアゥッ...!
「はいまだ叫んでるわこのデブ気持ちーか。...??????????」
「ぷももえんぐえげぎぎおんもえちょっちょちゃっさっ」
(水分補給)
「いーいくいくいくいくいくいくう!!!!!
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「否ッ!」
「ちゃんちゃちゃちゃちゃんちゃん!foo!オ"ァ"ァ"!?ア"ァ"ッ"!アーニンニンニンニン...(耐)オッ!アヴァァ
■■■■■
■■■■■ 」
そうだ。あの日、最初の短針をここで見上げる。この煩い電子音は紛れもない、ヤツだ。
「オッケーっす!全部漏れなく出たっすよ!!」
「うっさい!声・が・漏れてんのよ!!」
「違うんスよ!でっっかいウンチが出たんスよ!」
引き留める声も程々に、あさひのでっかいウンチ自慢大会が始まる。誰が何と言おうと、このシャワーシーンは抜くことができない。
不自然に思うのは、跡をペチペチと追う大男。
抱えた袋は蒸気に包まれ、尚も小さく映る。名札も忙しなく揺れており、本来の持ち主は別にいる風。
「やってしまいました。まさかこんなに勘が鈍るとは思わなかったんで。」
大柄な両手に携えた梱包は女性の、それも芹沢あさひの片手に収まった。
成程、これを抱えて走れば不自然なわけだ。見事にバレンタインのような装飾である。
「うっかりしてたっス!ありがとうございます!」
「ほめていただいて
光栄です」
今となればコンビニ受け取りは自然だが、如何せん不便な時代に生まれたものである。蛍光色の巨人と小人を前に、物珍しさがから回る。
と、これまた不自然な蒸気が男の懐から湧く。今度は梱包もない、生まれたままの姿で。
「えー今回の目玉ですね。各一名様にプレゼント致します!」
「わっ、、これ今わたされても
「時間ですよー!」
「イヤーッ!?次回もお願いします!」
あさひのせいしも聞かず、男は翻すように店へ飛び込んだ。
月明かりに照らされたバンギラスがダイマを切っている。そういえば今日は砂嵐が酷い。長期戦を鑑みるに、あのトレーナーはバンギないしカバドリの並びをかなり酷使している。
「トップアイドルも忙しいんスね。」
「いや、普通のおじさんじゃ...?」
はっとした一瞬先には、黙り込むあさひがいた。ダイマバンギはミミカスに鬼火撃たれてとっくに機能停止している。
やがて見えなくなり、暗がりに右手を置いて振り返る。
「事務所まで競争っスよ!」
あさひが気丈に1頭身先へと体を入れる。
それを見てこちらは一歩後ろに踏み込む。と、黒い箱が弧を描いてあさひの背面に滑り込む。
「嵌められたってことっすか」
「あんたが走るのが悪いのよ」
とっさにストレイライトの3人目が挟み撃ちの形をとる。円を描いて体が回り、戻った時には消えていた。
センチメンタルなあさひの顔が街灯に照る。
何か諦めのついた風で、初めて見る。
その手にも、初めてがあった。
「「「〇?」」」
第3章 朝日永遠に
「時間ですよー」
「うっ!」
二人して飛び起きた。とてもわざとらしいしあざとい。
「ごめんなさいっす!何も悪いコトしないんで、ちょっと大人しくしててほしいっす!」
今しがたあさひを探していたところで、画面に目当てのものがあった。
位置が定まっていない、ぼやけた映像である。が、鮮明に見える。
あさひは事務所前の車道に独り。ただ立てられている。道路の封鎖が見えるほどに俯瞰の映像であった。撮影は事務所の上層階と見受けられる。
皆は無事かと尋ねる前に手が出た。強烈な足技だ。が、音一つ立てない。喉から出ていた手が更に伸び、裏筋を舐める。
ここで、この画面が一方通行の壁であると気づく。同時にシナリオのお尻を触る。
わかった。ぼやけていたのは私の方だ。飛び起きた蛮人の顔を確認していなかったこと、それが何より証拠になると踏んだ。
「目玉、こちらの方に向いてください!」
背筋が音叉のように震える。綱太さんと呼ばれていた彼が、スタッフに囲まれている。背に掛けられるや熱量から、制服ともほど遠い恰好と理解した。
恐らく、私の方が画面に映っている。孤立した状態を案ずるに、皆別のメックビデオに収録されてしまったのだろう。
当のあさひは笑う。
笑う。嗤う。嗤う。
普段通りに充てるなら、愉快で仕方ないといったところだ。
なら、押し黙っていよう。そうして綱太とプロレスして勝てばいい。軽口だがあの顔を見たらもういけません。私ゃ顔を赤らめながらもいそいそとキャストオフしたのです。
「あさひ?今街にメカゴジラが来て、使命の時です。すぐ来れますか?」
「ウ、ウッス!すぐ行くっす...」
はづきさんの指示で声の主が呼ばれ、戻った時までずっといた。
あっえ、この女はあさひなのか?今頃どんな顔して呼ばれているんだ?
時間に直せば6時くらいだろうか。ここからが「芹沢あさひ」の神髄に突入す。
やられてしまいました。まさかこんなに甘んじるとは思わなかったんで。
バージンだったんですけど。
「今回もお願いします」
終わらない。いくら凪いだところで、映像記録は繰り返し再生される。即ちそれは、有限の敗北を意味する。
綱太に両の手を掴まれ畳上に磔にされる。
黙っていれば綱太が先手をとってしまう。が、抵抗しようにも前も見えず息も苦しい。
先手を取ったのはー
先手を取ったのはクラウドだった。
幸運にも、誰かがFF7を始めたらしい。画面を見れば、あさひ?が俯き呟いている。
この距離では聞き取れないが、クラウドは違った。彼女の指示通り、ただ磔の私の前でリミットゲージを溜める。何しに来た?
「限界を超える」
渾身のバスターソードが綱太を薙ぐ。
通常攻撃だ。一方の綱太は豪華声優陣のフルボイスを上げて消える。思わず目を伏せる。さもなくば、一度の記憶が際限なく塗り替えられるからだ。
クラウドはティファのブラジャーより小さな掴み範囲にこの胴を収め、クライムハザードで上昇する。それは際限なく繰り返され、光そのものであった。
ークリスタルは静かに輝きを取り戻す!ー
上昇していた胴が、Gを受けながら落下する。俯瞰のそれが主観となり、地を捉える頃には頭を打ちぬいた。
怪音を立てて起き上がるあさひ。追うように手を差す。何者か。事の重篤さと天秤にかけるが、生憎理性の上皿を持ち合わせていない。
口に含み、両方吐き出す。言語の形を留めていないが、目の前のあさひは一言も返さない。と言うより言葉を知らないような風である。ぴりぴると不完全な音を立て、視線を奥へ誘導させる。
振り返らずとも、これまた怪音である。コリンクに打ち付ける音が平然と響く。ならば向き直るべきは前のみだった。
「何してるんすか!このままじゃもう...」
涙を携え走り来るあさひ。ここでようやくあさひから走るあさひへ目を逸らす。偽物を選ぶなら迷わない。
「兄弟、いたのね...」
「違うっすよ!信じてほしいっす!」
コリンクに打ち付けた一つが言葉を溢す。しかしそう考えるのは出来が良すぎないか。
「皆、俺達の言うことは信じなくていい。西の空を見てくれ。」
プロデューサーは呆れた風の息をつく。
それは聳えていた。まるで感嘆を吐くためにあるようだ。
「メカゴジラ。だよね。」
唯一、ストレイライトの3人目が口を開く。上空を飛び回っているのはあのターミネータだろうか。綱太より更に大きな体格差だ。防戦一方である。
続けて冬優子...はあさひをとかく突いていた。
皆驚くでもなく、逃げるでもなく、スマホをかざしている。曰くこれが緊急だという。
時計を見やれば8時半。スーパーヒーロータイムだ。
「もう放っといてほしいっす!義理なんてないんすよ!」
口論の末、引き金を下すように崩れ落ちたそれは、いじけていた。昨晩の続きと言いたげな顔だ。
「何よ...だいたいあんたが
「その言い方がずるいっす!なんでこうなったかなんて私にもわかんないっすよ!」
タガの外れたように、目いっぱい泣きじゃくる。割れたコリンクに咽び泣く姿が、この場全員の視線を捉えて離さない。
「それでも。どんな形でも3人でストレイライトだよ。」
「ヒートアップし過ぎだ。一旦間を空けないか?
「プロデューサーもプロデューサーっすよ!ちっとも説明しないクセになんでこんな、、こんなことを、、」
「大丈夫。ゆっくり深呼
「そもそも、プロデューサーがエアプでイキってるから「ストレイライトの3人目」なんて名前が出てくるんすよ!!ホントに誰も気づかないんすか...」
日が昇り萎びた朝顔のようだ。それも厳重な封が阻み、ついには誰一人刈り取れない。
しかし徐に足を踏み入れ、声をやる。
「あ」
「あんたに関しては最早誰なんすか」
私はただ
...私は
「私はストレイライトの4人目だ」
第27210章 あさひ永遠に
ことの全てを呑み下すには時間がなかった。端折れば、メカゴジラの危険性はプロデューサーとはづきさん以外知らなかったと。そして何を思うか。この大仕事を芹沢あさひに担当させ、後任としてそっくりな人造人間を開発した。が、期限内にあさひを再現できず(時間あったらできんのかよ)軍事用として設計。事務所のアイドルのみをAVに避難させていたということ。
そして今ははづきさんが遊んでいる。これでも最近つかまり立ちができるようになったらしい。
当のメカあさひはというと、目から漫画のようなキラキラを出している。言葉に抜き出せば滑稽だが、これは真剣な地球防衛の到達部分だ。
これをウロコのように飛ばすらしい。まさに目から鱗だ。クソがよ。
といったように、とても太刀打ちできる状態ではないため避難を続けていた。そもそもシュワちゃんですら防戦一方である。地球の生物には勝ち目がない
...本当にそうか?思慮に入ると今回の目玉が抜けていたと気づく。
「ダイマックス...?」
そう、あさひは特性的にてんねんであった。であればダイマの打ち合いには滅法強い。
増して人造人間が作れる事務所である。ダイマックスバンドの一つはあるだろう。
「あさひ、一旦ボールに戻ってくれないか?具体的には金玉に戻ってくれ。」
「それは父さんに相談してほしいっす」
光が一束見えた。あさひ節も復活に見える。
本来なら父親の承諾が必要であろう、生憎金玉ならそこに都合よく飛んでる。
「おいおい、気安く言うなよ!!一応同盟国だから来てやったんだぜ!尖閣守ってやれねーぞ!!」
芹沢マンコにビクビクと金玉が撃ち込まれると同時に芹沢あさひも意識がぶっ飛び射精。
その後ピクピクと痙攣したまま動かなくなった...。
気づいた頃には、ストレイライトは芹沢あさひの手の内にいた。首が座らないこれが、あさひのキョダイマックス状態である。体格に見合わず小柄にとれるが、デフォルメに似て非なる。勝手が取れず非常に不安定だ。
走る。
走る。
揺れる毛皮の大地に跫音がほと走る。
終いにはうなじの金玉袋に辿り着いた先、メカあさひを挿入する。
あさひは身体を操り、バランスを取り戻した。実験は成功だ!メカあさひのエラーコードは尻目に置いた。
ところで、キョダイマックスあさひには重大な欠陥があった。それは我々である。
我々の態勢が不安定であるため、素早さを上げるダイジェットを放てない。のみならず受けることすらできない。奇しくも、最悪の選択肢を透かされた!
前方からおぞましい風の群れが交わる。もっとも、指示ガン無視ポケモンのあさひには効果抜群である。
が、幸い。芹沢あさひの手相が安置であった。折角なので、冬優子が手相の溝を焦らす。あんあん、だめぇ。あさひは火照る身体を鎮めんとダイバーンを放つ。これがどうも今一つである。返しのダイバーンはめっちゃ痛いのにね。
ここから、芹沢あさひとメカゴジラによる、ダイバーンの応報が始まった。
ひたすらの熱さでは芹沢あさひの手相に居場所がなかった。途中酸欠になりながらも避暑地を求め、それは見つかった。芹沢あさひのマンコである。既に熱い場所を求むコロンブスの卵子がそこにはあった。そうと決まれば早速膣奥に向けて行動する。それがストレイライトだからね!あっ、シュワちゃんちーっす。
「気安く呼ぶなよ!!処女膜守ってやらねーぞ!!」
憤怒を隠せない容貌で告げられた。選択がどうあれ、処女は守られないことを確認し合った。
あさひはダイバーンに固執した。それは世の為でも、急所狙いでもない。
かくして、熱暴走を起こしたメカあさひは最後の警告メッセージを発信する。
「ぴりぴり
まま
せっくす」
今思えば当然の過失であるが、如何せん神経伝達物質を通し膣内に響く。唯一蒼白な趣のプロデューサーは、我々のG-sports(Gスポット上で行うスポーツ)についていけない様子だった。
突如。それは突然だった。光が失われ、絶対負けるはずのない芹沢あさひが倒れる。紙のようにぐちゃぐちゃに爛れた身体は縮む。縮む。縮む。対して、膣内の定員オーバーは自明であった。あさひは激痛の下6人の大人を出産し、苦しみ喘ぐ。
「日本の芹沢あさひは弱いな!俺を見ろ!絶対死なないぞ!!」
駆け出したのははづきさんだった。
激痛に倒れるメカあさひを起こすと、エラーコードを問われる。プロデューサーは事務所総出で日傘と経口補水液を持ち出し、影を作ってやる。
メカあさひが言葉足らずであったとはいえ、要素をまとめ考察を行う。
まず、まま。先んずこれを特定したいが、はづきさんはこれを否定した。つまり遺伝子上の接続があるあさひと見て問題ないだろう。
ぴりぴりは、赤ちゃん言葉で言えば電気がしっくりくる。つまり電気信号であろう。問題はせっくすである。生殖構造のないメカあさひが覚える単語としてはいささか不自然である。思わずはづきさんを見やれば、ビンゴであった。
つまり、
- 電気信号による接続で
- 母体を操作する場合
- 感覚が結合する危険がある
と訳せる。
「俺を見ろ!絶対に死なないぞ!!」
あさひはこちらを見やり激痛の中独り発つ。影を貫け、太陽に笑った。
「晴れた日に傘なんて、お日様が可哀想じゃないっすか。」
続けざまにこちらに微笑み返す。なぜ晴れに固執したのか、爛れた皮や臓を見せつけるように嗤う。はなから希望はなかったのだろうか。
言えばあさひを自分の手で汚し、後遺症を残させたという話である。今後の事更ぞんざいな扱いを思うと、尚の罪悪感に襲われる。
「綱太に会わせてほしい。」
考えはついていた。これがなくとも私とあさひ、どちらか傷口を塩に塗れていただろう。激昂するはづきさん。静止させる冬優子とプロデューサー。シュワちゃん。並びに関係者の皆様。
ごめんなさい。
最終章 喋るおちんちん
綱太は静かに光を宿していた。自身を討ちクリスタルに封印したかつての戦友「クラウド」を待ち続けるために。
「あなたが、メカあさひのおちんちんですよね。」
不意を突かれた。それは中性的でかつ、クラウドと呼ぶにふさわしい覚悟であった。
「やられてしまいました。まさかこんなに拘置するとは思わなかったので。」
「綱太...いや、芹沢。愛しています。あなたの全てを下さい。」
プロレスの構えをとる。相手は本職。戦力を除き不足はない覚悟だ。
イヤーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グワーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ペチペチペチペチペチペチペチペチペチ
綱太はクリスタルのまま締め技の態勢に入る。レフェリーがカウントを入れる。それはかつての英雄、クラウドだった。
酢!主!鵜!麗!牛!家!
四人目はG-sports(Gスポット上で行うスポーツ)による指捌きを乳首に応戦するもクリスタルに閉ざされ、不感症を患っていた。渾身のレバガチャで麗カウント目に立ち直る。
立て直す綱太を尻目に、四人目の強烈な足技が反撃に刺される。指先で受けたもののそれはとうになかった。飛び上がった体がGをつけて頭に打ち付けられる!
綱太は、笑顔だった。かつての男クラウドと挑戦する中性クラウド。こんな名コンビが他にありますかいな。いや、ない。
クリスタルはただ鈍く男を映した。
クリスタルは
ークリスタルの封印は解かれた。ー
積みあがった結晶は音を立てて崩れる。しかし現実は非情である。芹沢あさひも、これに呼応せざるを得なかったのだ。
「ちょっと!?あさひっ...!!」
「頼む!しっかりしてくれ!」
二人のあさひは同時に破片を吐露した。芹沢あさひは特に、頭を割る重症に見舞われる。が、中は聞き覚えのある音楽を鮮血のように流していた。
冬優子は察した。が止めようにも一旦頭を弄られると「おまんこきもちいい...おまんこにちょうだい」と卑猥な言葉で太マラをおねだりする淫乱ダディーに大変身してしまう。これが全盛期の伊尻くらい止まらない。いずれは尻穴が全身に分布するだろう。怖いねぇ...。
「伊尻をメカゴジラに封印しろ」
それが考え得る最善の策だった。クラウドは超級おちんちん破斬に備える。四人目は音MADを詰める。そして綱太は
失踪した伊尻兄貴と共に電子の藻屑となるだろう。
綱太は告げる。呑む。呑む。
「僕のパーソナリティが好評、絶賛!発育中です。この僕のザーメンを、一名様にプレゼントしたいと思います。自戒もお願いします。」
出来上がった「伊尻MAD」の
評価を見守る綱太さん。
「限界を超える」
クラウドのおちんちんが超級の破斬を放つ!!ズバリ、射精でしょう!!びゅるっ。
「メカあさひ...さん?」
立ち上がり、前を向く。そこには聳えて待つ山があった。
とある偉人は山に登る理由を「そこに山があるから」と答えた。しかし実際は全く威厳を持つそれではなく、ただ山道で適当に流した返答であった。つまりキャバ嬢の「好きになっちゃいそう♡」と同じくらい中身のないスッカラカンの名言である。
言いたいことをまとめると、意味のないことという意味では原文通りであるが、それに意味を持たせる必要はないということだ。無理を背負いこむ義理はない。
やっぱあのキャバ嬢ムカついてきたな。動機これでいいや。
メカあさひの背面から、カブトムシのように羽を広げ空を舞う。呼応したメカゴジラはこちらを試すように言葉攻めを行う。あんあん暗黒に自らを投じる...!、だめぇ...いや、セフィロス。
「え...
「AIが自動的にノムリッシュ翻訳してるわ...!!」
観客は科学の発展とホモビデオのハッテンに大いに盛り上がった。
晩年の伊尻くらい大音量の声援に街が包まれる。よくよく考えたら十年前だった。
そしてとうとうメカゴジラの20cm級デカマラに辿り着く。
今だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありったけのボムを打ち込め!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あれ...?もしかしてこれって...
伊尻兄貴のホモガキ時代だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっちまったーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「ダイスケ!あれを見ろ!」
ん?もしかして...
「えぇ~~~~~~~~っ!?」
「ホモガキの頃思い出して恥ずかしがってますやん!!!!」
あっ爆発した。
いまんとこお前の「恥ずか死」がいちばん恥ずいぞ。
「あなた
だれ?」
「私はストレイライトの...いや、もう存在しないグループの4人目です。」
想定より早かった。それだけの時がいっぺんに流れたのだろうか。
それは最後の戦いに見えた。とうに終わったものとも知らずに。
「ごめんなさい。私はママのためにはなれなかった。ママを知らないせいでたくさん傷つけた。」
「それでも」
「それでも私は、ママを。」
「芹沢あさひを愛しています。」
「うん
まま
わらった
まま
わらった
ないた」
「私は、あなたを
~10年後~
石突きを躊躇なく振り上げる。例え蕾であっても、それは僅かながら光を流していた。これが海であれば、いくらでも泳いでしまうだろう。その思惑すらも、ぶぁしゃつと遮る。今日は晴天だ。故に日陰が恋しい。
朝日は見越して視線を落とす。病か、憑き物か、恋心かもしれない。いずれも草根を見たとて遮れまい。
私は朝日が好きだ。全日の過渡の旨を教え、何処かに向かう。
ただそれっきり。
次回もお願いします。